アレクサンダー・テクニーク教師トレーニング

不安な今こそ「習慣」を疑え!アレクサンダーテクニークで健やかに演奏しませんか?

レッスンを受けて良かったこと 演奏に活かす Aug 23, 2021

目まぐるしく変わる世の中で、音楽を続けることに不安を感じている方も多いと思います。
対面レッスン、コンサートの開催や普段の演奏活動。
当たり前が突然当たり前にできなくなる瞬間を知ってしまった私たちにとって、ありえないスピードで変わっていく時代に合わせて、どのように音楽を続けていくかというのは、重要な課題の一つです。

でも、先のことを案じることで強い不安に支配されて、音楽を続ける気力がなくなってしまったり、目の前のことが手につかなくなったりするなんて、つらいですよね。
不安でいっぱいな今だからこそ、演奏や音楽、そして自分と向き合うために、新しい考え方を少し取り入れてみませんか?

あなたが講師としてレッスンやオンラインコンテンツを発信する際の引き出しの一つとして、そしてなにより、自分自身を見つめなおして、成長するための手段として、アレクサンダーテクニークがあなたの力になれるかもしれません。

 

アレクサンダーテクニークってなに?

アレクサンダーテクニークとは、ざっくりいうと「自分の使い方を知る方法」です。

人の身体や筋肉には、知らず知らずのうちに負荷がかかっています。
例えば今日一日、あなたはどんなことをしましたか?
楽器や歌を練習する以外にも、長い間スマホやPCで作業をしたり、ソファやいすにじっと座って休憩や仕事をしたり。ご飯を食べて後片付けをして、洗濯物も干したかもしれませんね。

何気ない生活の中で、私たちは毎日、同じ姿勢や動作をしつづけています。
そして、その姿勢や動作のまま、知らず知らずのうちに少しずつ自分を追い込んでいきます。

難しい楽譜を暗譜しなければならない時や、乗りたい電車を逃しそうな時、カレーうどんを食べるのに白い服を着ている時。
生活にあふれる少し頑張る場面の積み重ねが、知らない間に体の負担になっていて、それはいずれ「身に覚えのない」体の不調や痛みとなってしまうのです。
この不調や痛みは、ときにあなたの音楽人生や生活を脅かすものになりかねません。

このことに気づいて、一度立ち止まること。そして体にとってよりよい方法を知り、意識的に思い出して実践すること。「自分を上手に使う」ための技術が、アレクサンダーテクニークです。

 

あんまりピンときていない人ほど要チェック!「問題ない」は「気づいてない」だけ?

「今のところ体に痛いところはないし、楽しく演奏ができているので私は大丈夫」
「ただでさえ今は将来のことで頭がいっぱいで不安なのに、レッスンを受けて落ち込みたくない…」
そんなあなたこそ、実際にアレクサンダーテクニークに触れて欲しい方の一人です。

姿勢や動作は、習慣で、無意識的です。
例えば歩くときに、「左足から40cm前に出して、右手を前に振る、右足を40cm出して、左手を前に振る。その時は肩を丸めないように…」と考えながら歩いている人はいないですよね。
よくよく考えてみると、日常のほとんどの動作は無意識的に、習慣的に行っています。
はじめて楽器を触ったとき、どこを触ると何が起きて、どうやって演奏するのか、そもそもどうやって構えるのかすら分からず、とまどった記憶はありませんか?
ところがしばらく続けていると、「楽器を練習しよう」と思い立てば、ケースからさっと取り出して、迷うことなく構え、練習を始めることができますよね。
どんなことでも、慣れて習慣化してくれば、何も考えずにできるようになるのです。

それは、体に負荷がかかっていても同じです。
身体にとって負担になる姿勢でも、毎日繰り返していれば慣れてきて、違和感を覚えなくなってしまいます。
体が痛みや不調で教えてくれるまで、気が付かないのです。
「気づかないことが悪い」なんてことはありません。
きっと音楽をはじめて数年の子供も、今をときめくプロ奏者も、気づいていないことがたくさんあるはずです。
でももしも、放っておいたばっかりに、音楽人生を左右するような大きな不調に発展してしまったら…。
「問題ない」は「気づいてない」だけかもしれませんよ。

 

見えない“習慣”に気づく。楽に楽器が吹けるようになったきっかけ

実は私も、演奏活動をしています。
専門はトロンボーン、始めたのは中学一年生のころでした。今、日本で管楽器を演奏する多くの方と同じように、吹奏楽部に入部して、たまたまトロンボーンに出会い、今でも続けています。
中学三年生の頃、私は楽器を吹くのが苦しくて仕方がない時期がありました。
楽器を持つと体がこわばってしまい、1時間も練習すると楽器を握りしめている左手が痛くて耐えられない。
演奏していると首や肩がとても痛くなって、疲れるし苦痛なだけ。
口癖は「すみません。」
気持ちも沈んでしまっていました。

そんな時、師匠のレッスンに行ったときに、こんなことを言われました。

「君がすみませんという度に、君の身体や頭はぎゅっと固まってしまう。」
「音が出なかったり、外したりすることは悪いことじゃないから謝る必要はない」
「つぎすみませんと言いたくなったら、“頭動いていい”と言ってごらん」

私は、自分が「すみません」と口にしていたことにも、そのたびに体が緊張していることにも全く気が付いていませんでした。
それから師匠は、私に電子タブレットで骨の模型を見せ、人体の構造の話にも触れながら、まだ若い私にもわかるように、丁寧にゆっくりと、私の「嫌な習慣」をとるのを手伝ってくれました。
師匠自身も、調子を崩していたときにアレクサンダーテクニークを知った、ということを聞いたのは、それからしばらく後でした。
そのレッスンの後も、アレクサンダーテクニークの講師の先生のレッスンを受けたり、自分で自分のことをよく観察してみたりして、だんだんと楽に、楽しく楽器が演奏できるようになっていきました。
もし師匠が、アレクサンダーテクニークのことを知らなくて、私の口癖が「すみません」のままだったら。
きっともう、楽器は吹いていなかったと思います。。

もしかしたら、あなたのきっかけも「今」かもしれませんね。

 

知ることは、自分を大切にすること

世の中が大きくかわりつつある現在。先のことばかり考えて不安になってしまうこともあると思いますが、こんなときこそ、これからのキャリアのために、そして自分自身のために、今まで当たり前だと思っていた習慣について考えてみる機会にしてみてはいかがでしょうか?

私が今まで受けてきたアレクサンダーテクニークのレッスンでは
「あなたはここがだめで、ここができてない。」
「ここが悪いから直そう」
こんなことを言われたことは一度もありません。
今自分の身体がどうなっているのか、どういう使い方、考え方をすればもっと楽になるのか。

BODYCHANCEの先生は、いろいろ試しながら、一緒に考えてくれます。

まずは一度、遊びに来てみませんか?

 

 「アレクサンダー・テクニーク」は全世界で取り入れられている脱力&緊張解消メソッドです。

あなたの悩みを解決に導く方法を学んでみませんか?

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