アレクサンダー・テクニーク教師トレーニング

モヤモヤ閉塞感を打破したい!アレクサンダーテクニークを使った改善方法

日常に活かす Aug 18, 2021

毎日が充実しているようで、なんだか何かが物足りない…。特に何か失敗をしているわけではないのだけれど、何かがスッキリせずにもやもやとした閉塞感を感じる…。そんなことはありませんか?

その閉塞感、実は不必要な首の緊張が原因で起こっているかもしれません。本来必要ではないはずだった緊張を緩めることで、閉塞感を打破して満足感を得られる生活を手に入れられるならば、やってみたいと思うのではないでしょうか。

今回は、充実しているようでどこか物足りない…というモヤモヤとした閉塞感を感じているあなたに、アレクサンダーテクニークを使った改善方法を紹介します。

 

モヤモヤを感じる閉塞感の原因とは

何かがスッキリしない、これといったハッキリとした原因が思い浮かばないようなモヤモヤした閉塞感を感じることがあります。ハッキリとした理由が思い当たらないのにモヤモヤしているのって、なんだかスッキリしなくて嫌ですよね。原因がわかっているのであればまだましなのだけど、わからないからこそ、一層モヤモヤしてしまいます。この閉塞感の原因について考えてみましょう。

特に大きな失敗もないのになぜだかモヤモヤする原因はズバリ、自分らしい生き方が表現できていないから。自分らしく思い通りに生きることができていないことに本当は不満を感じているのです。とはいえ我慢ができないほどでもないし、失敗というほどでもない、だけど、やりがいや達成感を感じることもできていないという状態だということができます。

自分らしく生きることができて、やりがいや達成感を得られる生活を送ることが、閉塞感を打破する方法だということです。自分らしい生活を送ることができれば、生活の中で満足感を得ながら生きることができると言えるのですね。

 

満足感を得られる生活とは

実を言うと、毎日の生活の中で満足感を得ながら生活できている人はそれほど多くないことがわかっています。

2018年に内閣府が調査(Web調査)した“「満足度・生活の質に関する調査」に関する第1次報告書”(https://www5.cao.go.jp/keizai2/manzoku/pdf/report01.pdf)によると総合主観満足度の全国平均は5.89点(10点が最高)となっています。これは、国連が公表した「World Happiness Report 2019」での日本の5.886点(58位)と非常に近い数字です。これによると日本はフィンランドの7.769点(1位)よりもずっと少ない点数であることがわかります。

さらに、調査によると、年齢が上がるほど満足度が下がっていき、60歳以上になると幸福度が急上昇すること、健康状態が良いこと、頼りになる人やボランティア活動が多いこと、趣味や生きがいが多いことなどで満足度が高くなることがわかっています。

つまり、健康状態が良く、社会活動や趣味などの自分の望む活動ができている状態が、満足度が高い状態だということができますね。60歳以上になると満足度が急上昇する原因は、そのぐらいの年齢になると社会的に求められる役割(母や妻・父として求められる役割など)から解放される人が多くできてくるからと言えるのではないでしょうか?

人は社会から求められる役割をこなすことよりも、個人が望む生き方をすることの方が満足感を得ることができると言えるでしょう。つまり、ハッキリとした原因のわからない閉塞感を打破するためには、自分らしい生き方を表現できるようになることが大切だということですね。

 

自分らしい生き方の邪魔になる不必要な緊張

自分らしく望む生き方をすることが閉塞感を打破する方法だということがわかりました。ではなぜ、人は自分らしい生き方をすることができていないのでしょう?一体何が自分らしい生き方の邪魔になっているのでしょうか?

その原因を考えるには、日常生活について振り返ってみる必要がありそうです。

先述した通り、特に日本人は自分が望む生き方よりも社会から求められる役割をがんばって演じてしまっている部分があります。会社の一員として、女性や男性として、母親や父親として、もしくは子どもとして…。

小さなころから頑張って演じることが当たり前になってしまっている人が少なくないのではないでしょうか?

人は頑張るときに、どうしても身体に力が入ってしまいます。生活習慣の中で、身体に本来必要のないはずの力を入れてしまい、緊張した状態で自分らしくない状態を作り出してしまっていることが多くあるのです。

社会から求められる役割を演じるために無意識に身体を緊張させてしまい、緊張させることでさらに自分らしく生きることができなくなるという悪循環を招いてしまっているのです。

 

不必要な緊張を緩めるために必要な視点 ~緊張はどこで起こっている?

本来必要ではない緊張を緩めて、本来の自分を表現できるようにしていくことが、満足感を得られる生活につながっていくと考えることができます。

この必要のない緊張を緩めるためには、緊張が起こっている箇所だけではなく、もっと根本的な部分から見ていく必要があるとアレクサンダーテクニークでは考えます。

緊張が起こっている原因を人間の体のつくりから考えていくと、実は原因は頭や首周辺に緊張が起こることが原因であるということができるのです。肩や手、足など、不調が起こってくる場所ではなく、実はもっと根本的な頭や首周辺の緊張から起こっているのです。

緊張して肩に力が入っているときに「肩の力を抜いて」とよく言われますが、どんなに肩の力を抜こうとしても、首周辺の緊張を緩めないと本当の意味で緩めることができません。その理由は「なぜ緊張すると力が入るのか」ということを考えるとわかります。

緊張した時に力が入る原因は、「自分を守るため」です。力を入れることで、衝撃が加えられても自分を守ることができます。

では、人が一番守りたい、大切な部分はどこでしょうか?

それは、ずばり「頭」です。
生きていくために一番大切で守らなければならない部分が頭です。緊張して身体に力が入っているときには、自分の頭を守るために、無意識に首に力が入っているのです。

首を中心とした身体に力を入れることで、自分のことを守る代わりに、本来の自分らしさを表現することができなくなってしまっているのです。

普段、無意識のうちに力を入れてしまっている首周辺の緊張を緩めることで、人の身体が本来持つパフォーマンスを取り戻すことができるだけではなく、内面からの自分らしさを取り戻すこともできるということなんですね。

 

緊張を緩めることで本来の自分を取り戻す方法

無意識に緊張させてしまっている首の緊張を緩めること、緩めてアリのままの自分でいられるようにすることが本来の自分を取り戻す方法です。また、自分がどうすれば首を緊張させずにいられるかを知ることも、本来の自分を取り戻すのに大切な方法の一つです。

BODYCHANCEでは首の緊張を緩めることで、より適切な頭の使い方をできるようになる方法を学ぶことができます。今回はBODYCHANCEでレクチャーしていることを簡単にご紹介します。

まず、自分で首にグッと力を入れてみてください。肩が上がって、首の長さが少し短く縮んだようになって顔が少し赤らむと、首に思いっきり力が入った状態です。そこから力を緩めてみてください。少し首が伸びて、上がっていた肩が下がり、顔から赤みが引きますね。

この運動では大げさに力を入れていますが、日常的に入れてしまっている力はもっとわかりにくく弱い力です。それを緩めることで、心も体も解放することができます。

首の緊張は、ほとんどの人が知らないうちに力を入れてしまっているために、自分で首に力を入れているのか自覚することが難しいことが多いために、BODYCHANCEでは経験を積んだ講師が一人一人の動きやカラダの使い方をアドバイスすることができます。自覚できていないことを客観的なアドバイスを通じて気が付くことができるようになっていくと、「こんな時に力を入れてしまっていたのか!」や「あ、いま力が入った!」と自覚できるようになります。

日常の生活の中で、どのような場面で力を入れてしまうのかを分析して、その場面になる前に無意識の緊張をなくすようにすることで、生活でのいろんな場面を円滑にすることができます。例えば、苦手な上司との会話の時とか、苦手なプレゼンの時、楽器の演奏など…あらゆる場面での困りごとに対応できるようになっていきます。

アレクサンダーテクニークはもともとが発声や呼吸の改善から始まっているため、音楽の場面でのパフォーマンスの向上に多く取り入れられています。ですが、音楽の場面だけではもったいないほど、心も体も包括的に向上させることができるものなのです。

ぜひ、あなたもアレクサンダーテクニークを取り入れることで、閉塞感を打破して満足感の得られる毎日を手に入れてくださいね。

 

BODYCHANCEではアレクサンダーテクニークの体験も受け付けています。

ぜひご自身で体験して、その違いを感じてみてください!

 

 「アレクサンダー・テクニーク」は全世界で取り入れられている脱力&緊張解消メソッドです。

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