アレクサンダー・テクニーク教師トレーニング

コロナ禍だから始める!オンラインレッスンに価値を付けるアレクサンダーテクニーク

レッスンを受けて良かったこと 指導に活かす Aug 25, 2021

最近、楽しく演奏できていますか?

コロナ禍で閉塞感漂う日常であっても、音楽への情熱は、きっと消えていないはずです。
こんなときだからこそ、自分自身に向き合うチャンスかもしれません。

今回は、アレクサンダー・テクニークが自分を変え、今後の活動の希望となり、原動力となっている方の体験をご紹介します。

 
「充実の日々」から「無収入」へ

私の専門は、トロンボーンです。
東京都内の音楽学校を卒業し、現在は、演奏活動を行う傍ら、小学生や中学生の指導の仕事をしています。高齢者や障碍者の方々がいらっしゃる施設への訪問演奏にも力を入れています。

大好きな音楽が毎日できる喜び、そして音楽でお金をいただけるありがたさ。
家族や、恩師、演奏仲間、大切な友人、すべてに感謝しつつ、日々勉強であり、充実した毎日を送ってきました。
そして、これからもずっと続くと思っていました。
2019年までは…。

新型コロナウィルス感染拡大により、2020年1月を境に、全く変わってしまったのです。
感染の原因と思われること(飛沫や「密」など)を避けるため、音楽の活動が制限され、コンサートも軒並み中止に…。

ほんの少し前まで当たり前だったことができなくなり、音楽は不要不急というカテゴリーにあてはめられ、音楽で得ていた収入が絶たれてしまいました。
私のように経済的不安の境地に立たされた人は、少なくないと思います。

 

「居場所」があった

新型コロナウィルスの影響で、先行き不安な毎日。
緊急事態宣言が発出され、外出もままならなくなっていた日々。

その中で唯一の楽しみは、BODYCHANCEで配信されるオンラインレッスンでした。

BODYCHANCEは、アレクサンダーテクニークに関するレッスンを行っている学校です。
好きなときに自由に受講するコースから、アレクサンダーテクニーク教師を目指すコースまで、生徒は自分に合ったコースを選んで通っています。

アレクサンダーテクニークとは、俳優業をしていたF・M・アレクサンダーが発見した原理。
身体の不要な緊張に気づき、これはなくしていくことで心身の不調の解消を図るというものです。

なので、BODYCHANCEに通っているのは、

  • 演奏のパフォーマンスを向上させたい音楽家
  • 肩凝りや腰痛を軽減させたい会社員の方
  • 身体の使い方を勉強しているヨガ講師

など、実にさまざまです。

それぞれ、自身が向き合うべき課題を持ってレッスンに参加します。
通常のレッスンはスタジオで行われるのですが、新型コロナウィルス感染抑止のため、オンラインレッスンが始まったのです。

Zoomで配信されるオンラインレッスン。
画面の中には、いつもの講師のみなさんや、コロナ禍でも前向きな生徒のみなさんの顔。
見ると、とても安心できるのでした。

私だけが悩んでいるわけじゃない。

私ひとりじゃない。

混沌とした世の中で、BODYCHANCEのレッスンは、私の「居場所」だと気づきました。

 

アレクサンダーテクニークを学ぶきっかけ

私がBODYCHANCEでアレクサンダーテクニークを学ぶようになったのは、3年ほど前からです。
アレクサンダーテクニークという言葉は、音楽に携わる人なら、一度はどこかで「聞いたことがある」かもしれません。

実は私も「聞いたことがある」程度の1人でした。

そんな私が、なぜアレクサンダーテクニークを学ぶようになったかと言いますと、仕事先で、ある疑問が湧いてきたからなのです。

指導員として小中学生の吹奏楽部員に接したり、演奏活動でアマチュア楽団の方々と一緒に演奏したりするのですが、どなたも本当に熱心で、一生懸命に練習をしていることがわかります。
その人たちが、どうしてもできないところや、苦手としていることがあるとき、決まって。

「〇〇先輩は、こうしたほうがいいと言っている」

「世界的に有名な奏者の△△さんが、こういう練習をしていると聞いた」

と、知識の中での正解を求めてくるのです。

 

たしかに、学生生活の中で一番身近なコーチは先輩ですし、インターネットが普及しているので、世界中の一流奏者の演奏や練習方法を知ることができるでしょう。

でも、果たしてそこに「正解」はあるのでしょうか?

奏法に関する問題は自分自身にあるのに、他人のやり方に正解を求めるのは、何かが違うのでは…?

そう思って、いろいろ調べているうちに、どこかで「聞いたことがある」アレクサンダーテクニークに行き当たりました。
アレクサンダーテクニークは、前述の通り、身体の不要な緊張に気づき、なくしていくことで心身の不調を解消していくというものです。

 

問題が起こっているのは自分(の身体)

それに気づくのも自分

それを取り除いていくのも自分

 

これだ!

と、私は思いました。

そして、さっそく私はBODYCHANCEのベーシックコースのレッスンに参加したのです。
そこでは、実際、演奏するときに「邪魔をしている動きをやめる」ことで、演奏の質が格段に向上する生徒さんがたくさんいたのです。

その様子は、まさに衝撃的でした。
アレクサンダーテクニーク講師のアドバイスで、演奏時の姿勢や楽器の構え方を少し変えるだけで、劇的に音が良くなるのですから。
その感動を糧に、今ではアレクサンダーテクニーク教師を目指すプロコースに在籍して、さらに学習を深めています。

 

希望が見えた

少しずつ規制が緩和され、コンサートも開催されるようになってきましたが、入場者数を半分にしたり、利用できない施設があるなど、まだ音楽で生計を立てる者にとっては厳しい状況が続いています。
その反面、リモートライブや、オンラインレッスンを行う音楽家・演奏家も増えてきました。
ある意味、リモートやオンラインは、今後も音楽界の一つの分野になっていくかもしれません。
それならばと、私も始めようとしました。

ですが、リモートライブもオンラインレッスンも、すでに多種多様の動画が投稿されていて、ある意味、飽和状態。

後発の私が今から参入する余地はないようです。

もし動画を作成するのであれば、私の番組を選んで視聴していただくための付加価値をつける必要があると思いました。
そんなときに思いついたのが、アレクサンダーテクニークです。
今はまだ、アレクサンダーテクニーク教師養成のレッスンを受講中の身ですが、一日も早くアレクサンダーテクニーク教師になり、心身ともに不調を抱えている方の役に立ちたいと考えたのです。

演奏技術プラスα(アルファ)であること

演奏家以外の視聴者にもニーズがあること

これは付加価値になります。

 

さらにもうひとつ。
アレクサンダーテクニーク教師の仲間を募って、各地で教室を開き、さまざまな分野にも深く対応できる動画(番組)を作成したいと思っています。
これは、コロナ禍で困窮している演奏家同士の結びつきを強めることにも繋がります。
演奏家以外の仲間との情報交換ができるようになるのです。

コロナ禍にあって、アレクサンダーテクニークを基盤に、希望が見えてきました。

 

スタジオレッスンの様子


さきほどオンラインレッスンについて書きましたが、スタジオでのレッスンも再開しています。
少しその様子をご紹介しましょう。

BODYCHANCEのスタジオは、東京と大阪にあります。
私が通っているのは、東京のスタジオです。
入口で履物を脱いで、設置しているアルコールで手指を消毒したら、入室です。
名簿に出席の印をつけ、名札をつけて、教室に入ります。
教室といっても、机や椅子はありません。
広くて明るいフローリングのお部屋に、やわらかいクッションがたくさん置いてあり、その中から好きなものを選んで、空いている場所に陣取ります。
クッションは、そのまま敷いて座ったり、枕にしたり、場合によっては、レッスンのときの小道具に使ったりします。
ここまででおわかりいただけたように、教室は、とてもオープンで自由な雰囲気です。
生徒同士も、顔なじみの人もいれば、はじめましての人もいます。
私のような音楽関係者もいますし、全く異なる分野の人もいます。
でも、プロフィールは自分の「持ち物」のようなもの。
すぐに、その場の雰囲気に溶け込みます。

レッスンは、まさにアレクサンダーテクニーク。
講義を期待していると、ちょっと「?」になるかもしれませんが、すぐに慣れると思います。
そして、レッスンが終わる頃は、心も身体も軽くなり、退室するときは、なぜかみんな笑顔に!

これがBODYCHANCEの魅力なのです。
興味が湧いてきたら、ぜひ体験レッスンで様子を覗いてみてください。

 

まとめ

新型コロナウィルスの感染拡大は、これまでの生活を一変させました。
あたりまえがあたりまえでなくなり、いろいろなことに制限が設けられてしまいました。
音楽関係者にとっては、活動の場を代えざるを得なくなり、暗中模索の状態で、不安を感じている人も少なくないと思います。

そんな今こそ、ピンチをチャンスに変えるとき。

すてきな仲間と一緒に、アレクサンダーテクニークを学んでみませんか?

コロナ禍を乗り越え、もっと自由に、自分ならではのパフォーマンスができるヒントが見つかるかもしれませんよ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 「アレクサンダー・テクニーク」は全世界で取り入れられている脱力&緊張解消メソッドです。

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